今回コラムを書いていただいた倶知安在住の画家、徳丸先生はフェスティバルのポスターを毎年デザインしてくださっています。ポスター制作時の苦労や、KJFに対する先生の愛情が伝わってくるコラムです。doorboys.net

くっちゃんJAZZフェスティバルとのこと   徳丸 滋

 1950年代からジャズを聴いている。自分でも長い間飽きずにいることが不思議でならない。

 高校生の頃、北海道の海岸にある田舎町に住んでいた。その町は、電柱にスピーカーが付いていて街頭放送というのをやっていた。そこからいつも流れてくる音楽はアメリカの映画音楽やジャズだった。好き嫌いに関係なく、日常的に耳に入ってくる。しかしそれは、今まで聴いたことのないリズム感のある陽気な音楽だった。若い胸の中に心地よく響いた。1952年頃のことである。その後社会人になり、蓄音機(昔は電蓄と言った)を買えるようになって最初に買ったレコードは78回転の黒くて重いレコードでトミー・ドーシーのブラック・アイズというスイングジャズだった。電蓄は無くなってしまい、今は聞けないが、レコードは大事に持っている。僕の宝物である。

2004,第15回
 くっちゃんJAZZフェスティバルとの付きあいは、1993年第4回から聴衆として参加している。当時は、たしか「サマージャズフェスティバル・イン・くっちゃん」と言っていたと思う。1995年にはkjfスタッフと共に38thモントレーJAZZフェスティバルを聴きに行った。1996年第7回の時にポスターの依頼があり、今まで続いている。この年から現在の「くっちゃんJAZZフェスティバル」に名称が変わった。最初は黒と赤2色の単純なデザインだったが、フルカラーでないとジャズの音を表現できない。予算の関係もありなかなかフルカラーでの印刷は難しかったが、14回からは4色刷のカラフルなポスターになった。スタッフの希望を聴きながら、ジャズへの思い入れを表現しようと毎年苦心している。コンピュータグラフィックでイラストを描くと、スタッフに「これは手抜きでないか」と言われたりしたが、決して手を抜いているわけでなく、むしろ手間がかかっている。手書きは慣れているのでイメージがまとまれば割と早く描ける。しかしCGはまだ不慣れなせいでもあり手や頭が痛くなり時間がかかる。96年からは、屋外の特別ステージのため毎年雨が降らないように願う。イラストにもそんな思いを込めて太陽や月を描くのだが、いつも雨に悩まされているように思う。ここに載せたイラストは最近のものと最初に手がけたものだが、どれにも太陽をイメージしてある。しかし今振り返ってみると、水のイメージも見受けられる。雨はそのせいかもしれない。オンラインカジノで使えないクレジットカードもNETellerなら使える場合が多いので、ここを経由してカジノに送金することができます。
2003,第14回
 野外ライブの楽しみは、太陽を浴び芝生に寝ころんで飲んだり食べたりしながら、のんびりジャズを聴くことにつきる。毎年スタッフが努力して、いい雰囲気のステージになっている。いつもポスターのデザインを考える頃になると、今年の天気はどうだろうかと心の中で、てるてる坊主を作っている。

 今までで強く残る想い出は、土砂降りの雨の中で、日野晧正が「川の流れのように」を熱演したことである。雨が降らなければ、想い出として深く残らなかったのではないかと思う。雨もまた楽しい。

 山に囲まれた小さな町の大きなイベント、こんな楽しい出来事は、町の活性にも大いにプラスになっている。音楽によらず、文化的なイベントはどうも理解されるまで時間が掛かるが、これからも長く続いていて欲しい。

2002, 第13回

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1996,第7回
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